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縦走成年男子で秋田県チームが栄冠
〜縦走とクライミング競技に全国から372名の選手・監督が集う〜
 47チーム94人がエントリーした山岳縦走競技成年男子の開会式
 午前10時30分、全選手が17kgの重量を背負い、標高差601m、距離7.1キロの過酷なコースの登頂を目指してスタート
 苦しい上り坂を登りきり、ゴール目前でラストスパートをかける選手たち
 藤田慎吾選手(右)が2位、伊藤竜太選手も8位と、総合成績で見事1位に輝いた秋田県チームの2人
 表彰式での秋田県チーム(左から柘植敏朗監督、宮田仁、伊藤竜太、藤田慎吾の各選手)

 「第62回国民体育大会」の山岳競技が30日、県立自然公園森吉山の特設コースと市森吉スポーツ公園で始まりました。前日に秋田市で総合開会式が行われましたが、北秋田市でも、この山岳競技を皮切りに市民待望の国体の熱戦が繰り広げられることとなりました。

 山岳競技は、成年男女・少年男女とともに、県別に3人が1チームとなる団体競技。3人のうち、2人が縦走とクライミングに、うち1人が両方に出場して、それぞれにその合計得点を競います。

 縦走競技は、一定の重量の荷物を背負いながらコースを走破してそのタイムを競うもので、 特設コースは、旧森吉スキー場の滑走コース(上りコース)を中心に、スキー場に至る林間の市道と林道が走路となっています。第1日目の30日は、全都道府県からエントリーした47チームが出場した成年男子の部が行われました。

 一方のクライミング競技は、高さ15メートルもの人口の登はん壁を登り、規定の時間内で到達する高度を競うもので、登はん壁は森吉スポーツ公園内に設置されています。この日は、午前10時から少年男女(それぞれ15、16チーム)、成年女子(15チーム)の順にそれぞれの予選として競技が行われました。

 このうち、成年男子の縦走競技には、全国から94名の選手がエントリー。この競技は、国体の種目としてはわか杉国体が最後となる記念すべき大会となりましたが、世界に目を向けると「山岳マラソン」(トレイルランニング)として盛んに行われており、競技者は強靭な体力と精神力を持ち合わせていなければなりません。

 コースは、「妖精の森」駐車場を出て、旧スキー場周辺の林道等を回った後にこめつが山荘を経由してスキー場滑走面を上って行きながら、森吉山の外輪山である「一の腰」直下のゴールをめざす7.2キロ。スタートから約5キロが緩やかな上りと下りで、残り2キロほどが標高差500メートルを超える急な上り坂となっています。

 午前10時30分、エントリーした選手が一斉に「妖精の森」駐車場をスタート。海抜にして700メートルほどの森吉高原には、選手・役員ら大会関係者のほかに、選手の応援や見物に訪れた人々で賑わいを見せていました。目の前を通過する選手には大きな声援を送り、上りのコースを駆け上がり山麓に吸い込まれるように走り行く選手らには手を振り続けていました。

 トップに13秒差でゴールする藤田選手

 この日は,高く澄みきった青い空に快い秋の風が漂う絶好のコンディション。コース途中に設置されてある給水と通過確認のポイント(それぞれ2箇所)では、大会役員及び地元の山岳会等ら大会サポートの大勢の人々が、額に汗して、息苦しさに耐えながら足を運ばせる選手たちに「頑張って」「水はどうだ」「もうひと踏ん張りだ」などと、懸命に走り行く選手に大きな声援を送っていました。

 選手の一斉のスタートから約40分が経過。周囲の雄大な山並み背に、トップグループが次々と決勝ゴールに入って来ました。トップの山梨県の選手に遅れることわずか13秒、秋田県チームの藤田慎吾選手(県立秋田工業高校教員)が第2位(42分00秒)でゴール。チームメイトの伊藤竜太選手(秋田自衛隊)も43秒47の好タイムで8着となりました。

 競技の最終結果は、94名の全員の選手が完走(うち、2選手が規定時間をオーバー)で、 秋田県チームは激戦を勝ち抜いて見事この競技で優勝を獲得しました。第2位には、静岡県チームが入っています。(⇒記録はこちら

 「縦走の部」で優勝して、明日からの「クライミングの部」でもベストを尽くして山岳競技の総合優勝に期待のかかる秋田県チーム・藤田、伊藤両選手へのインタビューです。

「地元秋田での国体故、悔いの残らないレースにしたいとハードな練習に励んできた。タイトル(縦走の)を取る自身はあった。国体最後の競技となったが、世界へ広まっている「山岳マラソン」でのあるので、これからも頑張って県や日本の底辺拡大に貢献できたらいいと思っている」

   明日10月1日は、成年男子がクライミングへ、また、今日クライミングを終えた成年女子、少年男女の3種目で縦走競技が行われます。

(2006.9.30)


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